支付宝(Alipay,以下アリペイ)が大きな躍進を見せています。

アリペイはQRコード決済で、決済をスムーズに行うことができます。

非常にスピードが早く、手数料も格安なので、中国の方の間で急速に広まっているのです。

 

日本でも、PayPayキャンペーンが大きな話題となり、LINE Payやその他の各種ペイまつりが始まって、あちこちでPayキャンペーンができています。

経済へのインパクトも大きく、PayPayは「100億円還元」を打ち出し、都内のビッグカメラでiPadが品切れを起こすなどの事態に発展したのです。

 

ただ、ひとつ疑問がありませんか?

それは、「クレジットカードをスマホで決済できるようにしただけなのでは?」という疑問です。

 

たしかに、iPhoneであれば、Apple Pay(こちらもPayですね)が入っていますから、クレジットカードをカメラで読み取るだけでスマートフォン内にクレジットカード情報が搭載され、クレジットカードの現物を持たなくともスマホだけで各地で決済が可能です。

 

しかし、クレジットカードと各種Payそしてアリペイには、大きな違いが2つあります。

そのひとつめは、クレジットカードの規約に特徴があるのです。

 

スマホで決済することが当たり前になった今の人はわからないかもしれませんが、もともとクレジットカードというのはプラスティックのプレートですよね。それはさすがにご存知ではないでしょうか。

 

そして、お店で決済する際、スキャナーのようなもので読み取って、シャーッと機械に引いて、決済したり、決済機につっこんで、暗証番号を押すのが一般的だと思っていませんが。

 

もちろん、それは一般的なクレジットカードの決済方法です。

しかし、それはインターネットが普及して、即座に決済ができるようになった結果での端末の変化で、その前はクレジットカードというものは、盤面のボコボコをカーボン紙で上からプレスして、数字と名前を読み取っていたのです。

 

そして、お店は伝票の控えを持っておいて、月末にまとめて集計してクレジットカード会社に送ります。その結果、決済が行われるという形でした。

 

だから、いまでもクレジットカードは1ヶ月ごとの締めで、実際の引き落としと比べて時間差がありますよね。これなら、仮にクレジットカードが止まったとしても、つまり自分が決済事故を起こしてクレジットカードが使えなくなっても、買い物だけはできてしまっていたのです。

 

もちろん、怪しければその場で店員さんがクレジットカード会社に電話して、確認を取ることとなります。しかし大抵の場合は、そのまま奥のレジでカシャッとプレスして終わりです。

 

集計があるので、タイムラグがあったのです。

重要なのはここからで、集計にタイムラグがあるということは、その期間、お金を借りていることになりますので、30-40日程度の金利が発生します。それを加盟店が借りることになるので、クレジットカードはユーザーが便利に使えて、クレジットカード会社も儲かって、ただし店舗には手数料負担があるのです。

 

クレジットカード決済は、こうした導入店舗への負担が著しく大きいものでした。

そこでアリペイや各種ペイを導入すると、どうなるのでしょうか。

インターネットでクイックに決済ができるため、お金を長期借りるというわけではなくなります。ここで不当に高い手数料を取ったら、それは別の問題が発生します。

 

アリペイ決済は、払った瞬間に店舗を通じて決済されます。

もちろん、月に1度の集計があるので、手数料は若干発生はしますが、クレジットカードよりもはるかに早いスピードで情報が伝達されるので、手数料が低くなるという仕組みです。

 

こうした知識を知っていると、クレジットカードとアリペイの本当の姿が見えてきて、よりアリペイに親しみがわくのではないでしょうか。

 

 

参考URL

https://note.mu/shao1555/n/n69d578c1b388?creator_urlname=shao1555