中国はインターネットの閲覧が制限されているとはいえ、スマホ社会です。

そこで、SNSも彼の地では発展しているのですが、代表的なものが微博と微信です。ウェイボーとウィーチャットとよみます。

 

ウェイボーとウィーチャット

 

ウェイボーは中国版Twitter、ウィーチャットは中国版LINEだと思って差し障りないと考えられます。なぜなら、タイムラインがあって、いいねがあってと、機能が似ており、さらには使い勝手も非常に似ているからです。

 

残念ながら中国本土の携帯番号がないと、どちらのアプリもダウンロードして使うことができないので、日本からアプリの操作性を確認することはできません。しかし、利用者は非常に多く、中国全土で爆発的に利用されています。コミュニケーションを取るシンプルなアプリですが、1日のうち10回近くアクセスする人もいるため、企業がプロモーションをしかけるのにぴったりで、広告戦略が練られています。

 

フリップチャットでアリペイも

 

このふたつのアプリには、決済機能がついています。少額を送金し、お金のやりとりをするものです。日本でもLINE Payがあるので、馴染みやすいのではないでしょうか。ウィーチャットにはウィーチャットペイがついていますので、アリペイはその牙城を食い荒らすことはできません。

 

では、アリペイはチャットツールの勃興を黙ってみているのかというとそうではなく、フリップチャットに出資し、アリペイ決済ができるようになっています。フリップチャットは2019年5月に登場した新しいアプリで、趣味でつながります。

 

なんとボイスメッセージが、録音したその瞬間、声を発した瞬間にテキストになるという大きな特徴も。最新技術が組み込まれています。

 

アリペイにはフレンド機能がありますが、その連携もまもなくされることでしょう。

 

アリペイの未来

 

お金というのは、決済の手段だけではなく、いまや若い世代にとってはコミュニケーションツールです。つまり気持ちを投げて、受け取って、循環していくものという考えがあるのではないでしょうか。循環し、めぐっていくのです。

 

日本でもキャンプファイヤーやフレンドファンディングなど、お金が循環するものは存在します。中国ではさらに進んでおり、いいねを連打すればそれだけ多くのお金を投げられるなど、独自の進化を遂げつつあります。

 

フリップチャットも、間違いなく中国の若者の間でブームとなって、新しい決済の未来が開かれることでしょう。そして日本にも上陸するかもしれません。